夢の雫、黄金の鳥籠 考察
「夢の雫、黄金の鳥籠」新刊12巻が発行されました。 スレイマン一世とイブラヒムは欧州遠征に赴き、ヒュッレムは寄進財団の設立を目指す内容。 物語は淡々と進む。 物語が盛り上がりに欠ける理由 「夢の雫、黄金の鳥籠」は二重の逆張り構造で出来ています。①…
「夢の雫、黄金の鳥籠」は現在12巻。ハレムにおける第一夫人ギュルバハルとの争いを制し、物語の主軸は皇位継承争いに。 そのなかでヒュッレムは後見であり、愛したかつての主イブラヒムとの対立を深めていく。 スレイマン一世の求めたものはなんだったのか …
印象的なのはタイトルにある「黄金の鳥籠」。物語序盤ヒュッレムがスルタンのハレムに入る際、主イブラヒムから扉のついていない金の鳥籠が贈られる。鳥のような自由を望むヒュッレムに対し、イブラヒムは「どこにいようと自由とは心のありようだ」と告げる…
現代はもとより、寵姫ヒュッレムは生きていた当時から評判がよくなかったらしい。 主な理由はハレムの住人が政治に口を出すきっかけを作ったから。ロクセラーナ - Wikipedia ロシアの魔女の言葉を耳に入れ 企みと魔術にだまされて、あの悪女の言いなりとなり…
少女漫画には金字塔と言われるいくつかの作品がある。1995年から2002年まで連載された篠原千絵の「天は赤い河のほとり」はそのひとつに数えられと思う。 日本の中学生ユーリが紀元前14世紀のヒッタイト帝国にタイムスリップし、軍神イシュタルとして皇子カイ…