2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

世間において言われる「よきもの」とは?ー「夢の雫、黄金の鳥籠」考察②

現代はもとより、寵姫ヒュッレムは生きていた当時から評判がよくなかったらしい。 主な理由はハレムの住人が政治に口を出すきっかけを作ったから。ロクセラーナ - Wikipedia ロシアの魔女の言葉を耳に入れ 企みと魔術にだまされて、あの悪女の言いなりとなり…

罪悪感の時代の終焉:キリストから2000年の時を経て、人は原罪の世界に飽きる

西暦とはキリスト教でイエス・キリストが生まれたとされる年の翌年を紀元とした紀年法であり、現世はキリスト生誕から2000年以上経過した世界である。 近代以降におけるキリスト教の失墜は明らかであり、今後もその流れは止まらない…と予測しますが、そもそ…

海王星逆行終了ー「家族幻想」の崩壊

11月25日に海王星の逆行が終了。 天体が順行のときはそのエネルギーを外に放つ期間、逆行のときは内側に貯めていく時間。海王星は”幻想”をつかさどる星。 逆行の終了は今まで育ててきた幻想を自らの内側と照らし合わせ、その夢(幻想)が自分にもはや不要な…

「天は赤い河のほとり」の作者が今オスマン帝国のハレムを描く理由ー「夢の雫、黄金の鳥籠」考察①

少女漫画には金字塔と言われるいくつかの作品がある。1995年から2002年まで連載された篠原千絵の「天は赤い河のほとり」はそのひとつに数えられと思う。 日本の中学生ユーリが紀元前14世紀のヒッタイト帝国にタイムスリップし、軍神イシュタルとして皇子カイ…